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岐阜サマー・サイエンス・スクール2016の一般公開講義を受講して。

こんばんわ、スズキです。

 
先日、「岐阜サマー・サイエンス・スクール2016inなかつがわ」の一般公開講義に参加してきました。
これは、全国の中学2~3年生を対象として、科学への興味関心を高めることを目的としたサマースクールです。
 
今年の日程は、8月2日(火)~8月5日(金)の3泊4日、講義が5回、選択実習、工場見学と、もりだくさんの内容だったようです。
 

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かくいう僕も、中学生の時に参加したこともあり、せっかくなので一般公開講義を受けてみようと。
 
 
全てのプログラムは岐阜県中津川市で開催されています。
岐阜県と長野県の県境、人口約8万人の中津川市。
栗きんとんでや、中山道・馬籠宿が有名ですね。
また平成の大合併で、長野県の山口村と県を越えた合併をしたことや、リニア新幹線の中部総合車両基地が建設される予定にもなっています。
 
 
さて、最終日の会場は中津川市健康福祉会館。
途中8:45には中津川駅に着く予定が、普通と快速を見間違えてしまい、到着したのは9:00ちょうど。
講義が9:00から始まるというのに、とんだ大失態です。
 
駅からタクシーに乗ったところで、8月5日は「タクシーの日」なんですね。
ポケットティッシュを頂きました。
小旅行にはありがたいアイテムです。

 
無事に会場に到着、一般席にご案内頂きました。
 
今回の講義は、「光通信と情報・通信技術文明」というタイトル。
講師は公益財団法人高柳記念財団理事長、東京工業大学栄誉教授の末松安晴先生でした。
 

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僕が1999年に受講したときは、この先生がトップバッターでしたね。
光ファイバーによる通信と衛星による通信について講義して頂いた記憶があります。
 

 

今回は「情報を伝える」ということで、通信の話をするのかと思いきや、聖書の話から。

 

昔の聖書は手書きだった。

その手書きの聖書はいくらくらいするでしょうか。

というクイズから始まる。

 

なんと、手書きの聖書1冊で家が買えるという。

 

それが15世紀頃になると、グーテンベルクの聖書という活版印刷を用いた聖書に変わるのだ。

 

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グーテンベルク聖書 - Wikipediaより

 

この聖書は小型自動車1台分くらいのお値段だったそうで。

モノを伝えるということは、コストがかかるんだ!!ということから始まりました。

 

 

そこから通信の話になるのですが一番の驚きは「どうして光で通信をするのか」といったこと。

 

電波(マイクロウェーブ)での通信と、光を使った通信では、1万倍の差があるということ。

 

説明を聞けば納得なんですが、そこまで深く考えたことは無かった。

波長が短くなると、単位時間あたりのサイクル(山の数)が増える。

ということは、情報がより多く送れるから光のほうが大容量通信ができる。

らしいです。

 

 

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光ファイバー - Wikipediaより

 

 そんな光通信をキッカケに、レーザーの仕組みや、光ファイバーの太さは125ミクロンなど、ワクワクする話が盛りだくさんでした。

動的単一モード半導体レーザーや、位相シフト分布反射器レーザーなど、かっこいい名前もたくさんでてきましたね。

 

最後に伝送容量の話が出てきました。

簡単に言うならば、通信のデータ容量ってことです。

その通信できるデータ容量が増えてくる。

増加するとどうなるか、伝送コストが下がる。

 

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伝送コストが下がることによって、ネットビジネスが活発になったり、通信を使ったモノがどんどん増えてくる。

そういったモノが普及すれば、世の中の仕組みも変わっていくんだよ。

とお話頂きました。

 

通信というものは、「人」と「人」をつなぐものだった。

それが、これからの時代は「モノ」と「モノ」をつなぐものになる。

IoTと呼ばれるものだ。

 

IoTになるのも、伝送容量が増え、伝送コストが下がったから。

その背景には高精度なレーザー発信機ができたり、高純度の光ファイバーができたりと。

そういった技術の一端を担ってきた先生の話が聞けたことは非常にいい刺激になりましたね。

 

学ぶこと、インプットすること、アウトプットすること。

いくつになっても、この流れは大事だと感じています。

当たり前のように使っている「光ファイバー通信」

そういった知識を深めるのも、それを書くことも、僕には楽しい時間でした。

貴重な機会をどうもありがとうございました。

 

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